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それでも彼が好き
【っあ・・・そこやぁ・・・】
彼の熱が移ったのか、息が熱く、全身が熱い。茎に絡み付く彼の手が鈴口に触れる度、裏筋を擦りあげてくる度、体の奥から熱が込み上げてくる。
【うづ・・・き・・・さん・・・】
自分が自分でなくなるのが怖くて、いやいやを繰り返した。
「怖くない、大丈夫」
額に唇が押し当てられた。
「一緒に乗りこえよう、なぁ、未知」
【ーーうん・・・】
頷くと、キスが唇に触れた。
「愛してる・・・」
飾らない彼の嘘偽りのない告白が何より嬉しい。普段、一太にばかり甘くて。僕に手厳しい彼の姿はない。
彼と一緒なら、怖くないかも・・・。でも・・・
不安でいっぱいの僕の気持ちを察したのか、空いている手で、逞しい腕で、ぎゅっと抱き締められた。
「どうしても嫌なら言え。すぐ止めるから」
再び彼の口唇に唇を塞がれた。さっきとは違って、かなり濃厚な口付けに、頭がくらくらしてきた。同時に、握られたままの陰茎をやんわりと揉みしごかれ、その快楽に大きく喘いだ。
【あ・・・っん・・・あぁ・・・っ】
彼が手を上下に動かす度、熱がどんどんお腹に溜まっていく。火傷しそうなくらい腰が熱くなっていく。
【あ・・・っ・・・うづき、さん・・・っあーー‼】
より一層強くしごかれた瞬間、瞼の裏が白くなり、赤く点滅した。
ビクビクと体が大きく痙攣し、どくんどくんと熱く脈打つモノが、体から溢れ出た。
【うづき、さん・・・】
吐精の甘い感覚に震えながら、ぎゅっと彼にしがみつくと、汗が滲む額に啄むような口付けをしてくれた。やがて、僕のから手を離すと、手を汚している白濁をさほど気にする素振りも見せず、拭うように舐め始めた。
【だめ、汚いから‼】
「未知のは、どんなものでも愛おしいよ・・・少しは前進したかな?よく、頑張った」
優しく微笑んでくれる彼。もう片方の手で、髪を撫でられ、涙が出るくらい嬉しかった。
「今日はここまでにしよう。また、明日・・・明日はここに触れたい、いいか?」
陰茎を指先でなぞられ、その下にある小さな割れ目の溝をそっと撫でられた。
【っ・・・ン・・・】
声が思わず漏れ、慌てて口を手で押さえた。
「怖いと言いながら煽ってどうする?」
くすりと苦笑いされた。
恥ずかしくて身の置き場がなくて。
「まぁ、いい。未知の可愛い姿を見れたし。寝ようか」
ごろんと横になり彼の腕枕でゴロゴロしながら、彼と色んなことを話すうちストンと眠りへ落ちていった。
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