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番外編 新たな波乱の予感
彼が驚いたようにほんの一瞬息を止め、唇を閉じたまま微笑んだ。
「煽ってどうするんだ⁉歯止めがきかなくなるだろう」
【煽ってなんか、ない・・・】
ぶんぶんと首を横に振り必死に否定した。
「たくっ、相変わらず無自覚なんだから・・・一番タチが悪い」
【え⁉】
呆れたようにはぁーとため息をつかれた。
「散々煽ったんだ。ちゃんと責任をとってもらわないと」
不敵な笑みを浮かべる彼。嫌な予感がしたその瞬間ーー
【待って・・・はるさん・・・あっ、あぁ・・・】
根元までぐぐっと指を押し込まれた。
あっという間に指を二本、三本と増やされて、愛液を絡めるように、入口や奥の窪みを優しくなぶられ、爪先で壁を擦りあげられる度、身体が勝手にびくびくと跳ねた。
僕の体を隅から隅まで知り尽くしている彼。至るところに刺激を与えられ、快楽を送り込まれるうち恥ずかしいと思う気持ちがどこかに飛んでいってしまった。
【あ、あ・・・っ。ああぁ・・・】
彼の背中に爪を立てて、ひっきりなしに喘ぎ声を上げた。
ぐじゃくじゃと湿った淫音を立てていた指がズルッと引き抜かれた。
「未知、ごめんな。あとでたっぷり可愛がってやるから」
上体を起こし着ていた服を素早く脱ぎ捨てる彼。ファスナーを下ろし灼熱の塊を取り出した。
「本当は、茨木さんに挨拶だけしてすぐ帰るつもりでいたんだ。午前中、二人の面倒は親父がみてくれることになってたから、未知と一時間だけでも二人きりになれるかなって、すごく楽しみにしていたんだ。それなのに・・・」
太股を左右に大きく広げられ脚の間に体を進めてきた。
「心も千里も未知が俺のモノだって分かってるくせに、馴れ馴れしくて、余計に腹が立つ」
愛液で滑る蜜口に、猛々しくいきりたった切っ先が押し当てられた。
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