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番外編 新たな波乱の予感

「未知・・・」 おでこに彼の唇が触れ、目蓋、鼻の先、頬と下に滑り落ちていき、耳朶をチュッと甘噛みされ、中をレロ~と舌の先で舐められた。 それだけで腰が砕けそうなくらい気持ちがいいのに。 「ーー愛してる・・・」 うっとりするくらい甘く囁かれて、全身から力が抜けていった。 【ッ・・・っん・・・】 数え切れないくらい彼と繋がっているのに。どうしても緊張してしまう自分がいた。 「そんなに力まなくても大丈夫だよ」 僕が何を考えているか、恐らく彼には手に取るように分かるのだろう。くすっと笑われた。 すっーと息を吐くと、切っ先がずるりと蜜口に沈み込んできて、そのまま、ゆっくりと隘路を開きながらじりじりと熱の塊が進んできた。 【あ・・ッン・・・ーー】 圧倒的な大きさに全身が戦慄く。 息が詰まるくらい苦しいのに、体は彼を求め、より深い繋がりを求め、嬉々として彼のを飲み込んでいった。 「ちゃんとしがみついてろよ」 【うん・・・】 振り落とされないように腕を首に絡めると、ぐっと奥まで穿つように彼の雄が一気に挿し入ってきた。 【ああぁ・・・っんーーっ】 繋がっただけで一瞬頭が真っ白になった。 「もしかして入れただけでイッた⁉」 ううん、違うから。慌てて否定したけれど、すぐに嘘を見破られた。 「悪い子にはお仕置きが必要かな⁉」 【や・・・っ・・・ああっーー】 冗談かと耳を疑ったけれど。 冗談ではなくて。はじめから激しく揺さぶられ、より一層深く貫かれた。 【あっん・・・だめ・・・ーー】 休む間もなく与えられる快感に体の震えが止まらない。 どこかに放り出されて持っていかれそうになり、恐怖心から畳を掻きむしった。 「未知、大丈夫だから」 その手を宥めるように彼の手がぎゅっと強く握り締めてくれた。

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