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番外編 焼きもち妬きの彼

「未知……」 情欲に掠れはじめた声が耳の奥を擽る 。 結婚して3年。何ら変わらず情熱的に求めてくれる。 浅ましいと思われてもいい。 僕だって彼が大好きなんだもの。 言葉では伝えることは出来ないけれど、それでもちゃんと伝えたい。誰よりも遥琉さんが好きって……大好きだって。 彼の背中にしがみつき、腰を彼の下肢に擦りつけた。 「随分と今夜は積極的だな」 【決して、そういう訳じゃないから……あ…っ、ァ……や、だぁ……】 執拗なまでに乳首を慰撫され、あられもない声をあげ続けた。 「何だ、もうショーツが濡れているじゃないか」 乳首を中指と親指で挟み、こりこりと弄り回しながら、体の中心に伸ばした指で、敏感な場所を布越しに軽くなぞられ、びりびりとした刺激が爪先まで駆け抜けていった。 【ゃ……あっ……】 大きく脚を広げられ、真っ赤になって身を捩った。 「今さら恥ずかしがることもないだろう」 彼がクスリと笑った。 恥ずかしいものは恥ずかしいんだから仕方ないでしょ。遥琉さんのいじわる。頬っぺたをこれでもかと膨らませた。 「まぁ、そう怒るな。可愛い顔が台無しだ」 なおも大きく脚を割ると、そこに顔を埋め唇を寄せてきた。 【あ・・・っ、や、だ・・・】 脚の付け根や、皮膚の薄い箇所ばかり繰り返し口付けられた。 舐められ、チュッとわざと音を立てて吸われ、そのたびに背が跳ねた。 でも肝心のところには一向に触れようとはしてくれなくて。その回りだけを愛撫され、もどかしさに嫌々を繰り返し、身悶えた。

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