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番外編 新しい生活がはじまり、ママ友と出会い、そして……
次の日、辺りが暗くなるのを待って、橘さんや度会さん。それに腕の立つ若い衆らに守られて、上澤先生が紹介してくれた市内のながはらレディースクリックを受診した。
一太と遥香は、心さんと紫さんとお留守番。
笑顔で出迎えてくれたのは上澤先生の娘さん夫婦だった。
「永原と申します。父から事情は聞いています。お産の時は私が担当しますが、それ以外の診察は妻が担当します」
「私のこと、南先生って呼んでいいからね。両性の子はあなたが初めてだけど、大丈夫任せて」
時間が勿体ないからと、すぐに診察室に案内され、南先生の診察を受けた。
そこで、まさかまさかの、誰も予想もしなかった検査結果を知らされることになろうとは……付き添ってくれた橘さんや度会さんも驚いていた。
「ママどうだった?」
寝ないで待っていてくれた一太と遥香が笑顔で迎えてくれた。
心さんも、紫さんも検査結果が気に掛かるのか落ち着かない様子で迎えてくれた。
「上澤先生の診断に間違いはなかった」
「そう良かったわね。一太くん、ハルちゃん、お兄ちゃんとお姉ちゃんになるのよ」
紫さんが二人に伝えると飛び上がるくらい大喜びしていた。
「ハルちゃん、いもうと」
「いちたは、おとうと」
それぞれ同性の兄弟が欲しいと言い出し騒ぎだした二人。
「一太くん、ハルちゃん、両方叶うかも知れませんよ」
「え!?何で?」
心さんが首をかしげ聞き返した。
「未知さん、双子を妊娠したんです」
「ふたご……ってことは、二人……だよね?えぇ!!」
ようやく理解した心さん。僕も先生から双子かも知れないと聞かされたときは驚いたけど、心さんもそれ以上にびっくりしていた。
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