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番外編 新しい生活がはじまり、ママ友と出会い、そして……

「一太、ハルちゃん、ご飯を食べたらお出掛けするからね」 「はぁ~い‼」二人とも仲良くほぼ同時に返事をした。 「ここちゃんは⁉」 「ここちゃんも一緒だよ。晴くんのパパがお迎えに来てくれるって」 いつの間にか、心さんを"ここちゃん"と呼ぶようになった遥香。 ままたんとここちゃんが側にいればそれだけでご機嫌な遥香。 「未知さんも急いでご飯を食べてください」 橘さんがお粥を運んでくれた。 『手配書の男って、もしかしてお兄ちゃんの事ですか⁉』 メモ帳に書いて見せた。 「えぇ。実は、尊さんとスカルには懸賞金が掛けられています」 「いいか未知、よく聞け。福井も秦も、ソイツから未知や一太や遥香を守ろうと必死なんだ。だからまずは自分の体と、子供達を大事にしろ」 「そうだよ。一太やハルちゃんを守れるのは未知しかいないんだから」 事情を知った上でもなお、僕のことを気遣ってくれる度会さん。 心さんも、心配しないの‼ママがそれじゃあ、一太やハルちゃん、それにお腹の子まで不安になっちゃうでしょ、ほら笑って。明るく振る舞ってくれた。 それから十分と掛からず信孝さんが息を切らし駆け付けてくれた。 「橘に何度電話をしても全然繋がらない。未知からも返信がない。何かあったのかって、遥琉から何度も電話があったぞ」 「信孝さん、余計なことは言ってないですよね?」 「具合が悪いとは言ったが、それ以上のことは伝えていない。本当だってば」 疑いの目を向けられ、必死に否定する信孝さん。

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