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番外編 橘さんの結婚

「だって・・・」 「だってじゃない」 苛立ちを露にする橘さん。 「未知さん達がここにいるのがスカルたちにバレるだろう。遥琉や度会さんが留守なんだ。急襲されたらどうするんだ」 「心配するな、その為に弾よけ(ボディーガードのこと)として俺がいるんだ」 柚原さんが割り込んできた。 「しかし、最初見たときは誰かと思った。丸っきり別人で驚いたよ」 目を見張り、頭のてっぺんから足の爪先までくまなく見詰める柚原さん。 何を思ったのか、腕を伸ばすと、ふっくらとした胸をむんずと掴んだ。 「イャ~ン‼」千里さんが黄色い悲鳴を上げた。 「なに、ママ⁉」 「どうちたの⁉」 家中に響くその声に、大人しく幼児番組を観ていた一太と遥香が吃驚して、バタバタと駆けてきた。 「てっきり身も心も女になったのかと。体、弄ってないんだ、千里《ちさと》」 「当たり前でしょ。そのままの体の方が好きだってダーリンが……やだぁ~~もう恥ずかしい!!」 のろけながら、照れ隠しに笑う千里さん。 「それに、゛ちさと゛じゃないから。アタシは゛せんり゛よ。気安く呼ばないで」 頬を膨らませ、プイッと顔を逸らした。 「別にどっちても構わないだろ⁉今も裸で踊ってるのか?いい年して、今年で幾つになった⁉確か・・・」 「女の子に年を聞くのは失礼よ」 「誰が女の子だって?生娘でもあるまいし」

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