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番外編 かけがえのない大切な家族とともに生きる
「逃がさないよ」
情欲に掠れた声で独占欲を露にする彼。
【あぁっ、んっ!】
容赦なくジュルジュルと音を立てて啜られ、奥のコリコリした箇所に歯を軽く立てられればもう限界だった。
【あぁっ……だめ……おかしくなるから……ーー!!】
ピクンピクンと身体が大きく跳ね、身悶えながら続け様に絶頂を極めた。
ひくんっ、ひくんっ、と繰り返し足の爪先まで痙攣して力が入らなくて……放心状態のままぼんやりとしていたら、
【あ……やぁ……だめ……】
イッたばかりで敏感になっている性器をぱくんと咥えると、放ったばかりの蜜を啜るようにジュルジュルと音を立てて吸われ、悶え喘ぎながら、あられもない声を上げ続けた。
意識を手放すまで立て続けにイカされて……未知のは甘くてすごく美味しいって彼が。蕩けるような声で耳元で何度も囁いてくれた。
結婚して三年。今もこうして変わらずに情熱的に求めてくれることが涙が出るくらい嬉しくて、彼の肩にしがみついて思わず泣き出してしまった。
それからの記憶が曖昧で……
「大丈夫か?」
顔を覗き込まれ、笑顔でこくりと頷くと、彼の目元がふっと和らいで、羽が触れるような優しい口付けをしてくれた。
「最後までしたいけど、これ以上未知に無理をさせたら、隣から苦情がくるから今夜は我慢する。それにしてもやけに静かだと思わないか?」
度会さんちは築100年あまりの純日本家屋。
隣の和室とは襖一枚で仕切られているのみ。鍵は当然ながらついていない。
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