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番外編 元婚約者の出現に焼きもちやきの彼、またまた大暴走
「今日はこのまま寝よう」
一太や遥香を起こさないように、そぉーと静かに隣にごそごそと潜り込んでくる彼。
【あ、あの・・・・】
自分から言い出すのが恥ずかしくて俯くと、
「穿く必要はない。だって・・・」
そこで言葉を止めると、大きな手で性器をすっぽりと包み込んだ。
「一晩中触っていられるだろ⁉」
【は、遥琉さん‼】
顔色一つ変えずしれっとして答える彼に、顔から火が出そうになった。
『何だ、もう終わりか⁉』
・・・・ん⁉
この声って確か・・・・
『悪趣味ですよ、盗み聞きなんて』
『それは優璃の方だろ』
枕の下から聞こえてくる二人の声に気が付いた彼が、がばっと飛び起き、枕の下に手を入れて、何かを探しはじめた。
「切ったはずなのに、何で通話中のままなんだ・・・・」
スマホの画面に目を落とすなりがっくりと肩を落とし項垂れる彼。怒るにも怒れない状況にため息をついていた。
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