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番外編 拗れた片恋

身に纏っていたものを全て脱がされ、彼自身も身に付けていた服を脱ぎ落とし、再び覆い被さってきた。 【遥琉さん寝るんじゃなかったの⁉】 目をうるうると潤ませて首を横に振った。 「未知の可愛い姿をじっくりと堪能してからな」 【やぁ・・・声、押さえられなくなるから・・・】 身体中を指でたどられ、掌でなぞられ、至る所に口付けを刻まれ、思わず声が出そうになり慌てて両手で口元を覆った。 【遥琉さん、待って‼】 「だめ、逃がさない。遥香を妊娠していたとき、すごく感じて気持ち良さそうにしていただろ⁉」 【そんな昔のことを思い出さなくていいのに・・・あっ、だめっ‼】 露になっている乳首に口付けられ、反対の乳首を潰すように捩られて、唇から甘ったるい声が立て続けに零れ落ちた。 【そこばっか・・・やぁ、ン・・・おかしくなる】 執拗なまでに胸元を愛撫され、全身に小波を打つような震えが走った。 小粒の乳首がぴくんと跳ね、気持ちも身体もどんどん昂っていった。 【……は、る……さん……⁉】 急にそわそわし始めた彼。 「折角いい雰囲気になっても、必ずといって邪魔が入るだろ⁉」 彼の言う通りだ。 「携帯はリビングだし、鍵もかけたし、あとは……」 部屋の中をぐるりと見回した。 「一太、遥香、そのままお利口さんにして寝てるんだぞ」 両手を万歳して、あどけない寝顔ですやすやと眠る二人に声をかけると、ようやく安心したのか優しく抱き締められた。

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