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番外編 二人の幸せは僕と彼の幸せでもある

「み、未知、そ、その……抑えが効かなくなるだろ」 腰に密着した彼のは痛いくらい張り詰めていた。 安定期までは我慢するって誓ったのに。ごめんな、そう謝りながらそっと唇に口付けられた。 啄むような口付けが、何度も唇に触れてきて、微かな声を溢すと、そのまま肩を抱き締められた。 上顎を舌の先でなぞられ、触れ合った舌を軽く吸われ、くぐもった声が溢れた。 【っん……っ】 しがみついていた手の甲に彼の掌が重ねられ、指を絡めながら静かに握り締められた。 「未知、愛してる」 蕩けるくらい甘い声で耳元で囁かれ、どきっとして大きく肩が跳ねた。 【っ………ン……】 彼の唇は、耳殻から首筋に。 喉元にとゆっくりと滑り落ちていき、着ていたモコモコのパジャマの第一ボタンを片手で器用に外すと大きく開き、はだけた胸元にチュッと口付けられた。 【あっーー!】 思わず高い声を上げてしまい、慌てて口元を両手で押さえた。 すっかり忘れていたけれど、ここは九条組さんの事務所の仮眠室。カーテンで仕切られているけどすぐ隣には和泉さんが横になってる。 声を聞かれてしまったのではないかと内心ヒヤヒヤした。

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