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番外編 二人の幸せは僕と彼の幸せでもある
【ぁ……っあ、あぁ……っーー】
あまりの気持ちよさに、全身がじんじんと甘く疼き、頭がくらくらしてきた。
「大丈夫だ、最後まではしない」
口付けの合間に何度も髪を撫でられ、快感に潤む瞳で見上げると、優しく見詰め返された。
【あ……っあ、あぁ……っ……ーー】
あっという間に高みへと登り詰め、彼の手の中に生暖かな蜜を零していた。
【……ごめんなさい】
彼の手を汚してしまい、申し訳なくて泣きたくなった。
「いちいち謝らなくていい。未知を気持ちよくさせたくてしたんだから」
彼はにっこりと微笑むと手の中の残滓をペロッと舐めた。
【は、はるさん!】
久し振りの彼との行為。恥ずかしさも倍増しで。
顔から火が出るくらい恥ずかしくて、直視も出来ず身の置き場に困った。
【遥琉さん・・・・・?】
それ以上何もしてこない彼に不安になり、肩で息を吐きながら上目遣いにチラッと見た。
「安定期になるまで待つって言っただろう」
柔らかな笑みを湛え額にチュッと口づけをしてくれた。
自分のことよりも僕のことを気遣ってくれる彼。いつも我慢ばかりさせてごめんなさい。
「だからいちいち謝らなくていい」
慣れた手付きで濡れた性器をティッシュで優しく拭いてくれた。
「一太と遥香がそのうち起こしにくるだろうから、それまで寝ていたらどうだ」
タオルケットをお腹に掛けると、すっと立ち上がった。一人になるのがイヤで咄嗟にその大きな手を掴んだ。
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