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番外編 七か月後
「おいおい遥琉、遥香の時より人数が増えてないか」
もう一人駆け付けてくれた人がいた。そうお義父さんだ。
「恋のキューピッドでもある未知が引き合わせた連中も交ぜてやらないと、あとで駄々されても困るんで」
彼が和泉さんと鷲崎さんの方にチラッと視線を送った。
人目を憚ることなく手を恋人繋ぎし、暇さえあれば所構わず和泉さんにキスをしまくってる鷲崎さん。見てるこっちが恥ずかしくなるくらいだ。
一太と遥香に見せまいと千里さんと橘さんが何とか頑張ってる。
「変われば変わるもんだな」
「単なる中年のバカップルだよ」
「まぁ、そうやっかむな」
お義父さんがゲラゲラと豪快に笑っていた。
「あっ、そうだ。肝心なことを言い忘れるところだった。裕貴がな渋々ながらも養子を迎えることにしたようだ。障害がある子供で、詳しいことまではよく聞いてないが、障害があるだけでみな二の足を踏むんだろうよ。誰も引き取り手がいない3歳の男の子を施設から引き取ることにしたそうだ」
「騙されたんだよ。親父と那奈に」
裕貴さんが仏頂面しながら話しに交ざってきた。
「心の親戚筋にあたる子供が施設にいるって二人に言われ、心と会いに行ったら養子に迎えることを前提にすでに話が纏まっていた」
お義父さん後ろめたいことでもあるのか急にそわそわし始めた。
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