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番外編 お祖父ちゃんとリーさん
「良かったな喋れるようになって・・・・・なぁ未知、その手は焼きもち妬きの亭主と、子供たちを抱き締める為にあるんじゃないのか?子供を人質にする最低な連中の為に汚す必要はない」
あっ、この声は確か・・・・・でも何で?
ここにいるはずがないのに・・ ・・
空耳かとも思ったけれど、
「大事な孫とひ孫を返して貰うぞリー」
数人の舎弟を引き連れてお祖父ちゃんが颯爽と姿を現したから、腰を抜かすほど驚いた。
「何だテメー」
「乗り込んでくるとはいい度胸だな」
中にいた男達が一斉にお祖父ちゃんに飛び掛かろうとした。でも、それをリーさんが止めた。
「お前らが束になっても敵う相手じゃない。お嬢ちゃんを離してやれ」
遥香の首根っこを掴んでいた男にそう命じた。すんなりと手を離してくれると思っていたけれど、ニヤリと嘲笑い手を更に高く上げた。
床に遥香を叩き付けるつもりだ。
「止めて‼」
ありったけの声をかき集めて叫んだ。
助けに行けば、僕達を取り囲んでいる男達に間違いなく太惺と心望が見せしめに殺される。
万事休す・・・・為す術もなく諦め掛けたまさにそのとき、
「ヤメロ‼」
琥珀さんがぬっと姿を現し、目で脅しながら無表情で男の喉元に拳銃を突き付けた。
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