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番外編 かけがえのない家族との再会

顔が恐いからな。泣かれるかも知れん・・・・・ぶつぶつと一人言を口にしながら心望の顔を恐る恐るそぉーと覗き込んだ。 「初めましてじいじだよ」 お義父さんが声を掛けると、心望は人見知りすることなく愛くるしい笑顔でニッコリと微笑み返した。 「心望だっけ?遥香が小さいときにそっくりだ。寝てるのが、えっと・・・」 「太惺です」 「おっ、そうだった。こんだけ騒々しいのにピクリともしない。将来大物になるかも知れんな」 強面の顔がみるみるうちに緩みっぱなしになった。 お義父さんに案内され家に入ると、遥香より3か月お姉さんの有紗ちゃんと、もう少しで一才の誕生日を迎える翔真くんが那奈姉さんに抱っこされ笑顔で迎えてくれた。 かぁいい‼を連呼しながら遥香と太惺の顔を興味津々に覗き込む有紗ちゃん。 「二人ともママそっくりだね」 「うん‼かぁいい」 那奈姉さんも前屈みになり二人の顔を交互に覗き込んだ。 「二人ともパパに似なくていいからね」 「はぁ⁉」怪訝そうに眉をしかめる彼に、「だってそうでしょう。いつも未知を泣かせてばかりいるのはどこの誰かしらね」那奈姉さんだって負けじと返した。 「お前らそのくらいで止めとけ。子供の前だぞ」 口喧嘩を始めた二人に裕貴さんはやれやれと溜め息をつきながら呆れていた。 「遥琉、琥珀だっけ⁉借りるぞ」 「はぁ?」 「親父さんが言っていたはずだ。ちょうどいい見合い相手がいるって」 「おぃ幾らなんでも早すぎないか?」 「善は急げってよくいうだろう。安心しろ変なヤツじゃないから。親父さんのお墨付きだ」

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