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番外編 あなたのことを一生守らせてください

「何でもう帰っちゃうの?女子会をしたかったのに‼」そう千里さんに駄々を捏ねられ彼。 渋々ながらも、新幹線の改札口の前にあるコーヒーショップに立ち寄ることを許してくれた。千里さんと心さんと紗智さん。このメンバーでははじめての女子会だ。 子供達は彼や裕貴さん、それに笹原さんがみててくれているから大丈夫。 自己紹介から始まり、他愛もない世間話しに花を咲かせた。 始めこそがちがちに緊張して顔が強張っていた紗智さんだったけど、時間が経つにつれて笑顔が自然と零れるようになった。 カランカランとドアベルが鳴り、「いらっしゃいませ」店員さんの元気な声が店内に響いた。 「良かった間に合って」 はぁはぁと肩で息をつきながら駆け込んできたのは鞠家さんだった。色とりどりの大きな花束を大事そうに抱えていた。 「昨日から紗智のことで頭がいっぱいで仕事が手に付かなくてさぁ。連絡したくてもスマホ持ってないだろ?君からの連絡を待つより会いに行った方が早いと思って卯月さんの家に行ったら駅に向かったって言われて。タクシーに飛び乗ったんだ」 片膝を立ててその場にしゃがみこむと、満面の笑みを浮かべ花束を紗智さんの前に差し出た。 「昨日会ったばかりでお互いまだ名前以外、何も知らないけど・・・・・紗智、友達からじゃなく、生涯の伴侶を前提に付き合ってくれ。頼む。 今生,就让我来守护你到永久。 (ジン シォン、ジゥ ラン ウォ ライ ショウ フー ニー ダオ ヨン ジゥ あなたのことを一生守らせてください) あと、何だっけ?えっと……あっ、思い出した! 让我们一起组成幸福的新家庭,好吗?」 (ラン ウォ メン イー チー ズー チォン シン フー デァ シン ジャ ティン,ハオ マー? 一緒に温かい家庭を作りませんか?)

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