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番外編 命をかけた彼の一途な想い

「俺はまだ認めていないがな。未知専用の弾よけだ」 彼に促され、びくびくしながらベッドに近付いた。 「おぃ鳥飼。未知が怯えているだろう。もうちょっと優しく出来んのか?返事くらいしろ!」 彼に一喝され、鳥飼さんの肩がブルッと震えた。 「オヤジ、すみません」 やや間を置いて低い声が聞こえてきて。 脇腹の辺りを手で押さえながらゆっくりと鳥飼さんが上体を起こした。 「姐さん、すみませんでした」 深々と頭を下げられた。 脈を自動検出するための指クリップが挟まれている指先まで包帯が巻かれてあった。 傷がまだ完治していないのに。 我慢出来ないくらい痛いはずなのに、鳥飼さんは、僕を怖がらせまいと気丈にも笑顔を見せてくれた。 疲れるから椅子に座った方がいい。 彼に言われ、ベッドの脇にあった椅子に腰を下ろした。 鳥飼さん、ごめんなさい。 ちゃんと声を出して謝ることが出来ないのが歯痒かった。 どうしたら分かってもらえるか。 悩んだ末、彼に心の中でごめんなさいを言ってから、鳥飼さんの手に両手をそっと重ねた。 ちょっと待て!彼の狼狽えた声が聞こえてきた。鳥飼さんも彼に睨まれ、慌てて手を離そうとした。 ちゃんと謝りたいの。 謝らせて。ぶんぶんと首を横に振った。

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