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番外編 命をかけた彼の一途な想い

大丈夫?橘さんと光希さんが心配して声を掛けてくれた。 光希さんは遼成さんと龍成さんの奥さん。 二人揃って恐妻家みたいで、カミさんには頭が上がらないと話しをしていた。 話すのは初めてじゃないみたいだけど、まだちょっとだけ緊張する。 「そんなにがちがちに緊張されたら、俺まで緊張するから」 二人がなんでそこまで光希さんを怖がるのかな?人当たりも良くて、すごく優しそうなのに……… ニコニコと笑っていた光希さんの顔が急に険しくなった。 何か気に触ることしたかな?首を傾げていると、 ーだろう。俺のが一番でかいだろうー 浴室から声が聞こえてきた。 ー鞠家、お前のチンコ意外と小さいな。紗智のことちゃんと満足させてやんねぇと、浮気されるぞ。23だっけ?また随分と若いカミさんもらったもんだー 浴室はただでさえ声が響くのに……… 恥ずかしい話しをそんな大声で言わなくてもいいのに………龍成さんの声はしっかりと紗智さんの耳にも届いていて、項まで朱色に染め、身の置き場に困り果てていた。 ーいちたもおっきくなったら、おっきくなる?ー ーおぅ。パパみたいにでっかくなるぞー ーやったーー!ー ー龍成、息子に変なことを教えるなー 光希さんも橘さんも額に手を置き、呆れたようにため息をついていた。

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