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番外編 彼からの告白
「あっーー」
大きくはだけた胸元にも口付けられ、高い声が上がった。
遥琉さん、待って!
腕を掴み、ブンブンと首を横に振った。
「十分待った。これ以上は待てない」
そんな………
身を捩って逃げようとしたけれど叶わず、プクッと少しだけ膨らんだ胸に彼が嬉しそうに顔を寄せてきた。
「甘くて美味しい」
舌先でチロチロと舐められ、指で触れられるたびゾクゾクとした快感がこみ上げてきて、彼の手の中で性器が固く熱くなっていった。
こんなにも感じてしまうの自分が恥ずかしくて、何とか逃げようと抗ったけれど、浴衣が乱れるだけだった。
「パパ、どこ?」パタパタと小さな足音と共に一太と遥香の声が聞こえてきた。
ドキッとして彼の動きがピタリと止まった。
「あぁ、そうだ!思い出した」
彼がはっとして飛び起きた。
「一太と一緒に風呂に入る約束をしていたんだった」
がっくりと肩を落とした。
遥琉さん………浴衣を直しながら起き上がり、手の甲に静かに両手を重ねた。
「子供達が寝静まったら………続きをしてもいいか?橘に見付かる前に内緒で」
恥ずかしくて下を向きながら頷くと、ありがとう未知、そう言って頬っぺたにキスをしてくれた。
「わかった!パパ、かくれんぼうをしてるんだよ。きっと。いちたとハルちゃんとさがしてあげよう」
「うん」
足音がだんだんと近付いてきた。
そしたら彼、僕の膝を枕代わりにごろんと寝転がると頭から布団を被った。
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