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番外編彼からの告白
遥琉さん、バレバレだよ。
それじゃあ、すぐに見付かっちゃうよ。
必死で笑いを堪えていると、カタンとドアが開いて、遥香がひょっこりと顔だけ出した。
「ママ、パパしらない?」
え~~っと、見付からないように大きい体を器用に丸め、息を潜めじっとしている彼が、なんだか可愛く見えて、ぷぷと思わず吹き出してしまった。
そしたら遥香がよいしょよいしょとベッドによじ登ってきて布団を捲った。
「パパめっけ」
「なんだもう見つかったのか」
顔を出した彼に、両手を合わせてごめんねって謝った。
「にいたん、パパいたよ」
遥香はベッドから後ろ向きでそろりそろりと下りると一太を呼びに駆けていった。
「気にしてないよ」
起き上がった彼に頭を撫でてもらった。
「その代わり、あとでいっぱいしような。鞠家や柚原みたく、俺も未知の全身を舐め回したい」
甘い声で囁かれペロッと耳朶を舐められた。
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