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いちたのインタビュー②
にがいコーヒーになまクリームをこれでもかといれているひとをみつけた。
かおはこわいんだけど、おさけも、あまいものもすきなひと。そのひとはね、
「ゆげさん、めっけ!」
「みつかっちまったか」
「うん。いちたにはすぐわかったよ。ゆげさん、いちたね、みんなにインタビューしているんだ。ゆげさん、インタビューしてもいい?」
「おぅ」
「おまえは?」
「弓削だ」
「ぼくがききたいのは、したのおなまえ。おんなのこみたいななまえだから、なかなかおしえないんだって、ゆずはらさんからきいたよ」
「あ?柚原てめぇーあとで覚えておけよ」
ゆげさんがしろいかみに【ゆげ るい】っておっきくかいてくれた。
「漢字表記は【弓削瑠衣】だ。ガキのころ、女みたいな名前だって散々からかわれたから、自分の名前なのに今だ好きになれない」
「るいちゃん、かぁいい」
「そっか。可愛いか?」
「うん!」
「一太にそう言ってもらえると何だか嬉しいな」
おっきなてであたまをなでなでしてくれた。
「るいちゃんのおしごとはパパのおてつだい?」
「るいちゃん?弓削でいいよ一太。恥ずかしいだろう。あぁそうだ。尊敬するオヤジの補佐である若頭だ。菱沼組で2番目に偉いんだぞ」
「るいちゃんがんばってる。いちたよ~~くしってるよ」
「ありがとうな一太」
なくことでもないのに。
るいちゃんほんとにおもしろい。
「ヤクザは縦社会だ。次は根岸にインタビューしたほうがいいぞ」
「うん。るいちゃん、インタビューありがとうね」
コーヒーがさめたらおいしくないから。
ぴょんといすからとびおりるとねぎしさんをさがしにでかけた。
あとね、ねぎしさんのつぎのつぎにインタビューしてもらいひとがいたらおしえてください。
おねがいします‼
いちとハルチャンでとつげきします‼
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