772 / 3637
いちたのインタビュー③ つづく
いざわさんとかんのコーヒーをのみながら、たっておはなしをしているねぎしさんをみつけた。
いざわさんは、むかし、おまわりさんだったんだよ。
ねぎしさんとはとしがちかいみたいで、すっごくなかがいい。
いっつもいっしょにいる。
「あのね、みんなにインタビューしているんだ」
「そうか、それは偉いな。で、何をインタビューするんだ?」
「えっとね、ねぎしさんのおなまえと、おしごとと、あと、パパよりうんととしうえなのに、なんでパパのこと"オヤジ"ってよんでるのか、いちた、ずっーときになっていたんだ」
「なるほどな。よく考えたな」
「さすが卯月の倅」
ふたりにほめられて、いちたなんだかはずかしくなっちゃった。
エヘヘとわらってごまかした。
「名前は根岸だ。本部長を務めている。分かりやすくいえば組事務所の責任者だ。どっかの誰かさんが職務放棄したから、しょうがねぇから引き受けたんだ。あと、一太のパパよりおじちゃんの方が年上なのになんでオヤジって呼ぶか、それはな」
そういうとねぎしさんがしゃがみこんだ。
ぼくとおなじめのたかさになった。
「パパが一太くらいのとき、おじちゃんな、パパと、パパのお母さんに命を助けられたんだ。そのとき、一生付いていくって決めたんだ」
「パパにもいちたくらいのときがあったの?」
「あぁ、あったよ。パパは昔から弱いひとの味方の格好いいヒーローだったんだ」
「そうなの」
いちたぜんぜんしらなかった。
※いちた、おなかすいたから、ちょっとおやすみします
ともだちにシェアしよう!