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番外編 彼からの告白

そのあと遥香に「あたちは?」と、うるうるした目で訴え掛けられて、 「頼むから泣かないでくれ。パパ、遥香に泣かれたらすごく困るから。遥香も一太もパパの自慢の子供達だ。二人ともパパとママの子供に産まれてきてくれてありがとうな」 ベットから慌てて飛び下りると、二人をいっぺんに抱きあげてくれた。 「ハルちゃん、パパだいすゅき!」 「いちたも、パパすき!」 「おぅ」 二人にムギューと抱き付かれて、顔が緩みっぱなしになり、デレデレになっていた。 そんな彼を、橘さんはにっこりと穏やかな笑顔で見守っていた。 あれ?さっきは彼のこと散々怒っていたのに。 何だろう、この胸のもやもやは……… 橘さんには柚原さんがいるのに。 もしかしてこれって………焼きもち?

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