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番外編 いつか分かり合うその日まで
『貝沼彩さんへ
昔は姉妹のように仲が良かったこと、
せっかく授かった赤ちゃんを流産したこと、お兄ちゃんから一方的に離婚
させられたことを聞きました。
僕のせいで彩さんを傷付けたこと、長い間苦しめてきたことを謝ります。
何も覚えていないくて本当にごめんなさい。
今は無理でも、いつか分かり合える日がくると信じて待っています
卯月未知より』
おなかを擦りながら、鼻を啜りながら、一文字一文字に僕の想いが彩さんに届きますようにと祈りを込めて手紙を書いた。
「はやく‼はやく‼」
遥香が千里さんの手を引っ張ってきた。
「あかちゃん、ままのおなか、ぽこぽこ」
「ぽこぽこ?」
はじめは意味が分からなくてきょとんとしていた千里さん。
橘さんに、はじめてべビハルがお腹を蹴ったんですよと言われて大喜びだった。
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