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番外編 いちたとハルちゃんの、ママの記憶を取り戻せ‼大作戦‼
橘さんが彼のスマホを操作して、動画をこれでもかというくらい送ってくれた。
『あぁ~もぅ、緊張する』
一番はじめは心さん。
髪をかき上げ、まばたきを何度も繰り返して。がちがちに緊張して画面に映っていた。
『出来ればこのまま封印したいんだけど………でも、本当のことをママに伝えるねって一太と男の約束をしたから正直に言うけど………はじめは未知に焼きもちを妬いてかなり辛く当たっていた。イヤな男だと嫌われてもおかしくなかったのに、未知は、僕にすごく優しく接してくれた』
心さんが恥ずかしそうに照れ笑いしていた。
そこへ、
『ここパパ?カメラ?』
まず可愛らしい小さな手が先に出で、それからひょっこりと顔を出した。
「あっ、ゆうまくん、めっけ」
一太が声を掛けるとたちまちニコニコの笑顔になった。
『にいたんだ。ここパパ、にいたんだよ』
『良かったね』
興奮してぴょんぴょん跳び跳ねる優真くんを何とかして落ち着かせようと必死になってあやす心さん。笑っちゃいけないんだけれど、なぜか笑いが込み上げてきた。
「こころさんはママがすき?」
『うん。でも彼には負けるけど。シスコンだからね、ゆうおじちゃんは』
「シスコンってなぁに?」
『一太にはちょっと難しいかな?』
クスクスと心さんが笑っていた。
『トラウマを乗り越えられたのは、未知のお陰だよ。だから、これからは僕が未知を支える番。お互い、焼きもち妬きの亭主を持って大変だけど、これからもよろしくね、 お義姉さん』
『ゆうくんもいるからね』
両方のお手手を大きく振ってくれた。
そんな仲睦まじい微笑ましい二人の背後からぬっと突然姿を現したのは・・・・・
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