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番外編 姐さんの弾よけは俺だ!

「やましいことがあれば隠すーー隠蔽体質なのは昔も今も変わってません。千里は、違法薬物を密輸して売りさばいていると根拠もないデマを流される前に先手を打つことにしたんです。今も逃亡を続ける女性と茂原さんをサツや黒竜《ヘイノン》よりもはやく見つけ出し保護しなければなりません」 地竜さんが提供した情報をもとにまずは茂原さんを助けるため鷲崎組や阪井組が秘密裏に動いていると橘さんが教えてくれた。 「あのね橘さん」 「どうしました?」 食器を洗う手を止め、顔をじっと覗き込まれた。 「茂原さんも、紗智さんや那和さんみたく、炎竜さん・・・・・じゃない永山さんだ。彼と幸せになれる?」 「未知さん、あなたという人は・・・・」 橘さんが驚いたように目を見開き、声を震わせた。 「根っからの悪党はいない・・・・お祖父ちゃんかな?誰かがそう言っていたこと思い出した。罪を憎んで人を憎まず。生きている限り何度でもやり直すことが出来るって」 「えぇ、その通りです。二人が己が犯した罪を認め、ちゃんと償えば、一から出直す事が出来るかも知れませんね」

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