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番外編 恋う(おもう)

那和さんも紗智さんと同じで自分のものは殆ど買わず、子供達の服や靴をお土産に買ってきてくれた。 「かぁいい‼」 「ななちゃん、ありがとう‼」 子供たちに大人気のアニメのキャラクターのパジャマに二人とも大興奮していた。 「紗智に渡してって千里から。あとこれはマーにだって」 可愛らしくラッピングされた袋を渡された。 「え⁉何?」 ドキドキしながらほぼ同時に袋を開けて、中身を確認したあと、ほぼ同時に顔を真っ赤にしていた。 「なに、ママ?」 「どうしたの?」 一太と遥香に興味津々に顔を覗き込まれ、 「ううん、なんでもない」 首を横に振り慌てて背中に隠した。 紗智さんも何でもないから、苦笑いするしかなかった。 「倦怠期を打破するものって言っていたけど……ねぇマー倦怠期って何?日本語難しいからよく分かんない」 「分からなくても大丈夫だよ」 えへへと笑って誤魔化した。 千里さんの事だからエッチなスケスケの女性モノの下着かなって思ったけど、考えが甘かった。 彼に見付からないようにしないと。 「おっ、随分盛り上がっているな」 噂をすれば影がさす、という諺の通り、彼がひょっこりと顔を出したから驚いた。 「どうした未知?」 怪訝そうに顔を覗き込まれた。 「えっと何でもない」 袋をなるべく見せないように首をゆっくり横に振った。 「ん?夫に隠し事か」 勘の鋭い彼にすぐに看破されて、袋の存在に気付かれた。 「千里さんから貰ったの」 「そうなんだ。やけに熱心に通販サイトを見ていたから………大切にしないとな」 「うん、そうだね」 怪しまれないように、なるべく平静を装った。

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