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番外編 あした、はれますように
「あの、遥琉さん………」
「もうちょい待ってくれ。一太も遥香も眠りそうだから」
「うん、分かった」
寝る頃になって、ねぇパパ、くびをはねるってなぁ~に?と一太が急に言い出した。
わるいことをしたら、いちたも、てるてるぼうずさんみたくつるされるの?と恐ろしいことまで聞いてきたから、さすがの彼もどう答えていいか戸惑っていた。
そうこうしているうち、最近、夜泣きをするようになった遥香がいつものようにグズリだした。
そうなると太惺と心望も、お姉ちゃんにつられて一緒に泣きはじめる訳で………
30分たっても一向に泣き止まず、見かねた橘さんが太惺と心望を両脇に抱え自分の部屋に連れていってくれた。
「よし、今度こそ寝たかな?」
二人の顔を眺めつつ、添い寝していた布団からそぉーと抜け出す彼。
物音を立てず息も詰めて。
とにかく二人を起こさないように細心の注意を払いながら、四つん這いで這い出てきて、そのまま隣に素早く潜り込んできた。
「お疲れさま」
「マジで疲れた」
はぁ~と安堵のため息をつきながらも、嬉しそうにぎゅっ、と抱き締めてくれた。
ーー 一太にはちいと刺激が強かったな。
ーー紗智も那和も悪くない。大丈夫、俺が責任をもって寝かしつけるから。
ーー俺達があんな話をしたから・・・・でしょう?
ーーごめんなさい。
謝る二人を彼は怒らなかった。
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