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番外編 あした、はれますように

二人きりになってますます気まずくなってしまった。 「いちゃいちゃしててもいいって言われてもな、エッチは禁止だし、未知に触れたらたぶん抑えがきかなくなるし………とりあえず寝よう。そうしよう」 「うん」お互い、どうしていいか分からなくて、布団にごそごそと潜り込んだ。 はじめは大人しくしていた彼だったけど…… 「は、遥琉さん」 「少しだけだ、いいだろう?」 パジャマのウエストを割って彼の手が中へと入ってきた。 そのままお尻を触りながら長い指で奥にある窄まりを探しはじめた。 「だめ、遥琉さん・・・・」 手をグーに握り、胸を軽く押した。 「何で?」 悪びれる様子も見せず、愉しそうな眼差しを向けられた。 「太惺と心望・・・・・」 そう言いかけるとそっと頤を掬われた 「二人には、ぱぱたんとままたんがいるだろう?」 「でも」 「でも、なんだ?」 瞳を覗き込んでくる、熱を孕んだ彼の男らしい目にドキドキして、うっとりと熱い息を零すと、その唇に、彼の唇が重ねられた。 「あの橘が珍しくいちゃいちゃしててもいいって言ったんだ。たまには未知に甘えたい。だめか?」 今にも泣きそうな目で見詰められれば嫌とも言えず。「うん」と小さく頷いた。 「ありがとう未知」嬉しそうに微笑み腕に力を込めてきた。 再び唇が重なり、何度なく口付けを繰り返し、抱き締め合うと、やがて彼は僕の隣にごろんと寝そべった。

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