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番外編 救救 我! (ジョ ジョ ウォ)

影相(かげそう)?何だこれ?」 彼が首を傾げながら、もうひとつあったフォルダをクリックすると、数百枚はあるんじゃないかな?画面いっぱいに写真が並んだ。 みんなカメラの方を見ていないからおそらく隠し撮りされたものだと思う。 ピンボケしている写真や不鮮明な写真も何枚かあったけど、目を疑う光景が広がっていた。 中学生くらいかな?まだ幼さの残る少女が何十人も裸で逃げ回る写真。 ニタニタと笑いながら追いかけるのは金の指輪を全部の指に嵌めた小太りの男や、高そうな金の腕時計を身に付けた役人とおぼしき恰幅のいい男が数人。 男たちに捕まった少女たちの前に黒服の男が現れ、順番に腕に注射を打っていく。 小太りの男も黒服の男から渡された錠剤を飲みその場で服を脱ぎ全裸になると、さっきまであれほど嫌がって逃げ回っていた少女たちが我先にと、醜く腹の出た、自分たちの父親よりもうんと年上の50近い男に抱きつき口付けをねだると、そのあとは貪るように………… 黒服の男は薄ら笑いを浮かべながら冷めた目でそんな彼らを監視していた。 「酷い………」 見ていられなくて目を逸らした。 吐き気がするくらい気持ちが悪くなってきた。 「橘、画面を閉じろ!早くしろ!」 「遥琉さん………大丈夫、だから」 「大丈夫な訳ないだろう」 「若先生が命掛けで守ってきた、黒竜と役人との癒着を示す決定的な証拠だよ。そこに写ってるひと、日本人だよね?僕、テレビで見たことある。それに………」 真実から目を逸らしちゃいけない。 自分に言い聞かせて、すぅーと深呼吸をしてから、もう一度写真を見た。

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