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番外編 最善の余慶

「パパに万が一のことがあっても大丈夫ですよ。地竜(ディノン)さんが一太くんとハルちゃん、それにたいくんとここちゃんのパパに喜んでなってくれますよ」 「勝手に俺を殺すな。地竜に未知や子どもたちはぜってぃ渡さない・・・・・太惺ちょっと待て‼来るな‼」 するりと橘さんの腕から下に下りると、嬉しそうに彼の背中によじ登っていった。 「太惺、見ないうちにまた重くなったな。あのなパパ、腰が痛いんだよ~。分かるか?」 太惺は、ん?不思議そうに首を傾げながらも、にこにこと笑いながらシャツ捲ると中に手を入れてあちこちペタペタと触りはじめた。 「あ゛~~擽らないでくれ。パパ、背中が弱いんだ」 彼が悶絶しながら額を布団に擦り付けた。 「ハルちゃんも‼」 「へ?」 止める間もなく遥香が彼の背中に股がるとぽんぽんとジャンプをはじめた。 「橘、笑って見てないで助けてくれ。心望、いい子だからそこから動くなよ。いいな?絶対に動くなよ」 ハイハイで来た心望を必死に止める彼。橘さんはお腹を抱え笑っていた。

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