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番外編 应该拿到幸福吧!

「おじちゃんかえっちゃったの?ハルちゃん、まだバイバイしてないよ」 目を潤ませ遥香がこれでもかと下唇を伸ばした。 「野暮用があるみたいだ。なぁにすぐ帰ってくるさ。だから、パパとママとたいくんとここちゃんとおうちでおじちゃんが帰ってくるのを待っていよう」 すっかり臍を曲げてしまった遥香を抱き上げて宥めながら車に乗り込んだ。 「オヤジ?」 「地竜にもプライドがある。他所の組が口を出すことじゃない。と言っても分からないよな?フーは俺たちの大事な仲間だ。伙伴《ホオバン》だっけ?」 フーさんが大きく頷いた。 「ウーは息子だから……」 「儿子《アルズ》」 「お、そうだ!儿子《アルズ》」 フーさんに呼び方を教えてもらいウーさんに話し掛けると、彼に息子と呼んでもらえたことがよほど嬉しかったのか目尻が下がりっぱなしになった。 「パパおかえりなさい!」 「おぅ」 家の近くでお祖父ちゃんたちと歩いて下校していた一太に会った。 「死神の連中、まだ門の前にいるらしい。近所迷惑もいいところだ」 「ヤクザ同様、ギャングもマフィアもボスの命令は絶対です。指示があるまで絶対に動くなと命令されているんでしょう」 「分からないでもないんだがな。困ったもんだな」 お祖父ちゃんが困惑気味に苦笑いした。 「あれ?地竜は?一緒じゃないのか?」 「炎竜らしき男が騒いでいると連絡が入って向かいました。すぐに戻ってきます」 「紗智と那和に殴られにか?ヤツも大変だな」 「茨木さん代わります」 「いいよ。一太に送り迎えを頼まれたからには、最後まで責任を持ちたいんだ。な、惣一郎、上総」 おぅ、一緒に歩いていた二人が大きく頷いた。 「じゃあ先に帰って待ってます」 路肩に停車していた車がゆっくりと走り出した。

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