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番外編 マトリの女?

「まさかチカと国井がそういう仲になっていたとはな……」 うどんを啜りながら感慨深そうに鞠家さんがぼそっと呟いた。 「その場に居合わせた全員が驚いてはいたが、まぁ、相手が国井ならチカも幸せになるんじゃないか?」 「それもそうだな」 彼の言葉に鞠家さんが相槌を打った。 「あの~~」 那和さんが右手を挙げた。 「僕もだけど、マーも紗智もジウも全然話しが分からない。ちんぷんかんぷん……だっけ?あれ、なんか違う?」 「間違ってはいない。国井はソタイ、つまり警視庁組織犯罪対策5課に所属している。チカと同じように麻薬や違法ドラックの取り締まりをしている。巷ではマトリとソタイは仲が悪い。ライバル関係と言われているが、表に出ないだけで相当数、共同で捜査にあたっている。チカと国井も管轄は違えどなんだかんだいいながら10年以上共同で捜査にあたっている。蜂谷が玉井にプロポーズしただろう?それに即発されたらしい。出会って20年以上ずっと親友として側にいたが、これからはパートナーとして側にいたい。居させてくれって迫ったらしい。あぁ~~もう、惚気話を聞かされるのも恥ずかしいが話すのも相当恥ずかしいな」 彼も困り果て苦笑いを浮かべていた。 「だからなんだ。国井さんが来た途端にチカさんが急にそわそわして可愛くなったんだ。ようやく理由が分かった」 「まぁ一応、遠距離婚ではあるが新婚ほやほやだからな。俺や信孝に話したように未知やナオにも惚気話をしに来るんだろうよ。悪いが付き合ってやってくれ」 「うん。分かった」 大きく頷いた。

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