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番外編若先生とウーさん
「おめさんももうじきだな」
「はい」下に目を向けお腹をゆっくりと擦った。
「四人とも陣痛が来る前に破水して救急車で運ばれたんだべ。ちっとでもおかしいって感じたらすぐに病院へ行くんだぞ」
遥琉さんか橘さんから聞いたのかな?
「若先生心配してくれてありがとうございます」
「ウーのおっかさんに万が一のことがあったら大変だからな。そういえば、根岸さんと伊澤さんのことを親父に聞いた。いゃあ~~めでたい。いつも一緒にいるから、年など気にせず幸せになって欲しいとは思っていたんだ。良かった」
「若先生とウーさんが一緒になるのがまず先だって。自分たちはそのあとでいいって。待っている間、亜優さんが日本での暮らしに一日でも早く慣れるよう心血を注ぐって。そんなことを話してました」
「なんだべな。陽彩が退院するまでウーに待っててくんちょって頼んだばかりなのに」
困ったように苦笑いすると頭をくしゃくしゃと掻いた。
「あの」
「ん?」
「若先生やウーさんに謝らなきゃって、ずっと思っていたことがあって」
「なんだべな。いきなし」
「彼も僕も普通のひとだったら、若先生やウーさんにこんなにも苦労を掛けなかっただろうし、危ない目に遭うことも、迷惑を掛けることもなかった。だから・・・・・・」
「俺もウーもそだごと一度も思ったことねぇ。卯月さんだから、未知さんだから、とことん付いていくって決めたんだ。だから、謝る必要はない。お、俺の愛しいウーが戻ってきた」
若先生が笑顔になり手を大きく振った。
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