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番外編 きらきらの笑顔

「おじちゃん、ごあいさつはちゃんとしないとだめだよ。ねぎしさんが、あいさつはきほんちゅうのきほんだって、いっつもいってるよ」 怖いもの知らずの一太。シワンさんの前にすっと出るとそんなことを急に言い出したからびっくりした。 「ごめんなさいシワンさん」 慌てて頭を下げようとしたら、 「その必要はありません。一太くんの言ったことは正しいです。地竜さん、飼い犬の躾がなってないですよ。芫さんといいシワンさんといいもう一人のボディガードといい、どういう躾をしているんですか?」 紗智さんたちと手分けして車に荷物を運んでいた橘さんがお冠の様子で地竜さんをじろっと睨み付けた。 「何で誰も喋んないんだ」 はぁ~、彼が深いため息をついた。 他所さまに迷惑を掛けるわけにはいかないと、地竜さんとシワンさんを家に招いた彼。 親睦を深めるため夕御飯を囲んで和やかに談笑するつもりだったんだけど…… 夫婦で仲良く留守番をしていたフーさん。シワンさんの姿を一目見るなり目付きが変わった。しかも僕に失礼な態度を取り、一太に注意されたことを柚原さんか鞠家さんから聞いたのだろう。 普段は決して怒らないフーさんだけど、今回ばかりは堪忍袋の緒が切れた。シワンさんの胸倉に掴み掛かろうとしたフーさんを鳥飼さんとウーさん二人がかりでなんとか止めた。

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