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番外編 悠仁さんが犯した罪の重さ

「親父も粋なことをするよね」 「心さんは知ってたの?」 「裕貴さんからさっき連絡があった。もし遼成が引き取ると言わなかったら、奏音くんも奏音くんのママも、全員うちで引き取る予定だった」 「え?そうなの」 「親父、顔は怖いけど、義理人情は誰にも負けない」 愛妻家の裕貴さんは、彼に負けないくらいの焼きもち妬き。 心さんにベッタリのゆうくんにもしっちゅう焼きもちを妬いてるみたい。 「召集がかかった。事務所に行ってくる。心、悪いが未知たちのことを頼む」 「分かってる。行ってらっしゃい」 上着を肩に担ぎ、橘さんと慌ただしく出掛けていった。 子どもたちが寝静まったあと、紗智さん、那和さん、心さん、七海さん、光希さんが寝室に飲み物とつまみを持ってひとり、またひとりと集まってきた。 先々代の話しがいつの間にか、光希さんへと変わり、長続きするコツとそっちの話しにみんな興味津々。 「焼きもち妬き選手権をやったら面白そう」 「それ、いいかも」 子どもには絶対に聞かせたくないオトナの話しで大いに盛り上がった。 「未知、急で悪いんだけど明日……って もう今日だけど、心と東京に一旦戻ることにした。遼成も龍成も生活能力がゼロだから、俺がいないと、家の中が足の踏み場もないくらいぐじゃぐじゃに散らかってて、大変なことになってるみたい。橘と根岸と伊澤が付き添ってくれるから、大丈夫。泣かれるから奏音くんに黙って夜のうちに移動しようと思ったけど……奏音くんの寝顔見たら駄目だね。ふたりが待ってるのに帰りたくなくなってる」 光希さんが困ったように苦笑いを浮かべた。

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