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番外編 恋の予感?

「連中が早速行動を起こしたみたいだ。事務所に行ってくる」 「昨日も全然寝てないんだよ。お願いだから無理しないで」 「分かってるよ。ありがとう未知、ごめんな、いつも心配ばかり掛けて。ひまちゃんもごめんな」 にっこりと微笑みながら陽葵の顔を覗き込むと、頬っぺたを指で軽くつんつんしてくれた。 「お、ひまちゃんが笑ってくれた。ママとお姉ちゃんたちと留守番頼むな」 すっと立ち上がると急いで着替えを済ませ事務所へと向かった。 家事全般と子守り担当の柚原さんはお留守番みたいで、いつものように夜泣きをはじめた太惺と心望を隣であやしてくれていた。二人の泣き声に気付いた紗智さんが助っ人に来てくれた。 「連中、連中って、連中って名前じゃないぞ」 「柚原さん、俺のこと馬鹿にしてる?」 「な訳ないだろう」 ぐずる太惺をあやしながら、千里さんから送信されてきた写真を見せてくれた。 「ヤツが西岡。姐さんは見たことがあるだろう?先々代の懐刀ともいえる男だ。みなに伯父貴と呼ばれている」 楮山と会っていたあの恰幅のいい男を指差した。 「あとの連中は西岡の弟分だ」 「千里に宣戦布告して、勝ち目あるの?」 「ないから楮山と手を組むんだ。千里をたかが女の分際で、今まで見下し、バカにしていたからな。連中は千里の底力を知らない」 柚原さんが太惺を寝かし付けて、何やらスマホを操作しはじめた。

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