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番外編 恋の予感?

「変わり種っていうくらいだからきっと変わっているんだよ」 「それもそうなんだけど」 「会うか会わないかは本人次第だ。オヤジは西岡の件で手が離せない。未知、紗智悪いが、亜優にそれとなく話しをしておいてくれないか?」 「そんな大役務まらないよ。ねぇ紗智さん」 「うん。絶対無理」 「まぁそう言わず頼むよ」 一太と奏音くんたちが心配だからと柚原さんが急いで部屋に戻っていった。 翌朝、亜優さんにどきどきしながら声を掛けてみたら、見合いしてみないか、ネギさんから聞いた。意外にも落ち着いていた。 「かぶとさきさんって誰だっけ?かぶとさきじゃなくてこうざきだよ亜優。千ちゃんファンクラブの……ほら、千ちゃんLOVEのハデハデなTシャツを着ていたあの変わった刑事の弟だよ」 「そんな説明の仕方ないよ」 「でも、分かったって」 「嘘」 紗智さんと那和さんの会話を亜優さんがキョトンとして眺めていた。 「根岸さんの目に叶う男だと思う?」 「う~んどうだろう。僕の旦那様の方が何倍も格好いいけどな。まぁ、叶ったとしても、バーバとままたんが何て言うかだよ」 「それもそうだね。とりあえず、どのくらいの変わり種か光希に聞いてみる?」 「それいいかも」 ふたりがそんな会話を交わしていたら、光希さんから電話が掛かってきた。まさに噂をすれば影がさすだ。

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