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番外編 三大色男無頼派伝説
「だからなんだ」
那和さんが両手をパチンと叩いた。
「だからみんなマーやカミさん大事にする。愛妻家で家族を大事にする」
「バーバ、自分と同じ思い、一太くんたちにさせたくないものね」
「お前たちのバーバも昔凄かったんだぞ。今は姐さん一途でイクメンだからな、昔は……」
「信孝ストップ!」
彼が慌てて3人の話しを止めた。
「たいくんもパパみたくモテモテになるのかな?好きなこの子を泣かせちゃだめだよ」
「そうだよたいくん」
紗智さんと那和さんが、彼の膝の上にちょこんと座る太惺と心望の頭を笑顔で撫で撫でしてくれた。
「那和、紗智余計なことを教えてなくていい」
「第二の橘を出さない為だ。可哀想なのは橘と未知だ。ふたりがどれだけ傷付いたか、考えたことがあるか?」
七海さんがバスタオルに陽葵をくるみ連れてきてくれた。
「ゆるゆるうんちしていたから、ついでにぽちゃぽちゃ入れたよ。お尻ちょっと赤くなってるね」
「太惺と心望と同じで陽葵も肌が弱いから。おむつかぶれの塗り薬、念のため処方してもらっておいて良かった」
「どこにある?」
「オムツが入っているバックの中に陽葵の塗り薬って書いてあるからすぐ分かると思います」
「分かった。すぐ持ってくる」
陽葵を僕の腕のなかに静かに下ろすと、急いで寝室に戻った。
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