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番外編 シェドという謎の男
「あれ?一太は?ハルちゃんは?陽葵は?」
キョロキョロと辺りを見回す裕貴さん。
「一太くんと奏音くんは小学校です。ハルちゃんは幼稚園に行ってます。ひまちゃんは今連れてきますから、座ってください。たいくんとここちゃん、食べ遊びをはじめてしまいますので。光希さん、玲士さんも座ってください」
橘さんが飲み物を運んできてくれた。
「僕連れてきます」
「未知さんはご飯を食べてて下さい。ひまちゃんにおっぱいをあげないといけないでしょう。柚原さんにあとのことは頼みましたから大丈夫ですよ」
悪いなとは思いつつも橘さんの言葉に甘えることにした。
柚原さんがてきぱきとご飯を運んでくれた。
「心から聞いてはいたが、エプロン姿がなかなか似合っているな」
「誉め言葉として有り難く受け取っておくよ」
柚原さんが照れ笑いした。
「鷲崎がこれ見よがしに自慢してくるんだよ。七海が撮影した子どもたちの動画や写真をこれでもかと見せびらかして、いいだろう、羨ましいだろうって。モニター越しにしか子どもたちに会えないだろう?だから、それが悔しくて、無性に腹が立って」
「だからといって仕事をほっぽり投げていいって訳じゃねぇぞ」
「分かってる」
「あの~~すみません~~」
玲士さんが腰を浮かせ右手を挙げた。
「俺から説明する」
裕貴さんが、本当は龍成さんが来る予定だったけど、遼成さんがあまりいい顔をしなかったみたいで、裕貴さんが代わりに来たみたいだった。
光希さんと龍成さんをどうしても2人きりにしたくないみたいだった。
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