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番外編 シェドという謎の男

「朝から旨そうな匂いがするな」 まさか自分のことを言われているとは全く知らない彼が欠伸をしながら姿を現した。 「未知、ミルクはまだか?たいくんとここちゃんがお腹空いたって騒いでるぞ」 「たいくんとここちゃんは誰かさんと違ってお利口さんなので、ちゃんと待つことが出来ますよ。あと、5分したら連れてきて下さい。先にご飯を食べさせますから」 「お、そうか。いつも悪いな」 「いいえこのくらいお安いご用ですよ。あ、そうだ遥琉」 寝室に戻ろうとした彼を呼び止めた。 「この際ですからはっきりと言わせていただきます。そろそろ乳離れしたらどうですか?未知さんのおっぱいはひまちゃんが大きくなるためにあるんですよ。あと、これ見よがしに目立つところにわざとキスマークを残さないで頂けますか?ほら、たいくんとここちゃんが呼んでますよ。ついでに一太くんと奏音くんも起こして下さいね」 「はい、はい」 嫌そうに返事をしたら、 「はいは一回!なんですかその態度は!」 橘さんの雷が落ちた。 「分かった、分かったら、頼むから怒らないでくれ」 脱兎のごとく逃げ出した。 これには光希さんも苦笑いするしかなかった。 朝ごはんは、ほうれん草入りご飯と玉ねぎと人参の煮物とバナナ。 大好きなバナナを大きな口でガブリっ。好きなものを食べるときの勢いはふたりともすごい。 朝から食欲旺盛でもりもり食べる太惺と心望を、眠くてしょうがない一太と奏音くんが目を丸くして見ていた。

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