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番外編 待ちに待った運動会
明後日は待ちに待った運動会。明日は運動会の準備の為低学年は給食を食べたら下校。月曜日は代休だから学校へ行かなくてもいい日。
談笑しながら光希さんと奏音くんがカレンダーを眺めていた。
「遊びに行ってる場合じゃないんだけど、奏音と3ヶ月また会えなくなるから。だから、日曜日、一泊で磐梯熱海温泉の旅館に泊まりに行こうかなって。熱海フットボールセンターでちょうどサッカーの試合があって整理券を2枚遥琉からもらったんだ」
「みんなに任せて、親子水入らずでゆっくり過ごしてください。こんなチャンス滅多にないもの」
「未知、くれぐれも遼と龍には絶対に内緒だよ。奏音とふたりきりで泊まったことがバレたら焼きもち妬いて間違いなく暴走するから」
「子どもには焼きもちを妬かないはずじゃあ」
「普通はね」
やれやれとため息をつくと、
「みつきさんママ、大丈夫?」
奏音くんが心配そうに光希さんの顔を覗き込んだ。
「ありがとう」
光希さんがにっこりと微笑むと、
「大好き」
むぎゅーーっと奏音くんを抱き締めた。
「ママ、くるちい」
「あ、ごめん」
慌てて腕の力を緩めると、今度は奏音くんの方からぎゅっと抱き付いた。
「ぼくもみつきさんママが大好き。りゅうお兄ちゃんも大好き。りょうおじちゃんはちょっとまだこわいけど好き」
奏音くんがニコニコの笑顔で光希さんの顔を見上げた。
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