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番外編 龍ぱぱ

「クラスのみんなに奏音くんのパパカッコいいね。いいなぁって羨ましがられて、奏音のヤツ照れて顔を真っ赤にしていたんだ。龍成は、我が子だけじゃなく、めぐみや優輝や一太のことも大きな声でがんばれーって応援していた。あの通り派手な格好だし、髪はいつの間にか短くなってて銀色になってるし、かなり目立っていた」 彼が着ていた服をおもむろに脱ぎはじめた。なんら躊躇することなく下着まで脱ごうとしたから慌てた。 「風が強くて、砂ぼこりが舞ってすごかったんだ。一太も奏音もシャワーを浴びたはずだ。俺も浴びてくる」 「だったらなにもここで脱がなくても」 すやすやとあどけない寝顔で気持ち良さそうに手をバンザイしお昼寝する子どもたちの顔をちらっと眺めた。 「駄目?」 「駄目じゃないけど……」 瞳を覗き込まれ、じっと見つめられて。面映ゆい気持ちを感じた。 「相変わらず恥ずかしがり屋だな、未知は。でも、そこが可愛いんだよな」 クスクスと笑いながら、そっと抱き締められた。 「ちょっと砂っぽいけどごめんな」 「ううん、大丈夫だよ」 「来年こそは未知も柚も一央もみんなで応援に行こうな」 「うん」 首筋にチュッと軽くキスされ、くすぐったくて身を捩ると、なにか硬いものが肘と腕に触れてきた。それがなんだかすぐに気付き、耳まで真っ赤になった。 恥ずかしくて恥ずかしくて仕方がなくて。 眩しいくらいに格好良くて、引き締まった逞しい裸体を直視することが出来なくてそっと目を伏せた。

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