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番外編 ぽちゃぽちゃ大好き太惺

「相変わらずいい身体だよな。鍛えているんだろう?」 「いや、別になにもしていない」 「嘘つけ」 談笑しながらぺたぺたとお互いの肌を触りっこするふたり。太惺はぺたんと座り、タオルの端っこの部分をちゅっちゅっと吸いながら目をまん丸くして、パパとひろおじちゃんを見上げていた。 声を掛けるタイミングがなかなか掴めず、三人分の着替えを両手で抱え、脱衣所のドアの前で行ったり来たり、ウロウロしていたら、 「未知どうしたの?」 「なんで入らないんだ」 光希さんと龍成さんに声を掛けられた。 実は……正直に事情を話すと、龍成さんがゲラゲラと笑い出した。 「龍、笑わないの」 「悪い」 光希さんが僕の手から着替えをすっと持ち上げると、脇に抱え、ガラリと勢いよくドアを開けた。 「俺の夫の遼も龍もふたりに負けず劣らずいい身体をしてるよ。相変わらずいいモノ 持ってるよね。遼と龍といい勝負かも」 「み、光希」 「ちょっと待て」 「だって触ってもらいたいんでしょう?」 「そこはお触り禁止。未知限定だ」 「光希、そこは心限定だ」 不意打ちを食らったふたりからは悲鳴にも似た声が上がった。 「光希と兄貴たちは相変わらず仲がいいよな。俺も混ぜてもらおうかな」 冗談かと思ったけど、龍成さんは本気で服を脱ごうとしていた。 「収拾が付かなくなるから、駄目。五月蝿くすると橘さんの雷が落ちるよ」 恥ずかしいなんて言ってられない。なんとしても止めなきゃ。

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