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番外編雷さんゴロゴロ
「雷ゴロゴロが怖いのかも」
「熱はないみたいだけど」
あやしてもなかなか泣き止まない太惺と心望に紗智さんも那和さんもほとほと困り果てていた。
そこへ柚原さんが大丈夫か?と様子を見に来てくれた。
「ご機嫌斜めで、泣き止まない」
「そうか」心望を持ってきたおんぶひもで背負うと、太惺を前で抱っこしてくれた。
「ふたりは俺と優璃と一太に任せろ。たまには親子水入らず。一緒に寝たらどうだ?オヤジもいないことだし、マーに甘えたらどうだ?」
「柚原、たまにはいいこと言う」
「残念。言ったのは優璃だ」
くれぐれも喧嘩をするなよ、そう言い残し何事もなかったようにふたりを連れていってくれた。
寝室ではじゃんけん大会がはじまり、圧倒的な強さで勝利したのは亜優さんだった。
亜優さんとウーさんに挟まれて寝ること自体はじめてて、ドキドキしながら長身のふたりを見上げた。
「マーちっちゃくて可愛いって」
「ひまちゃんは、もっとちっちゃくて可愛いって」
「布団ちゃんと掛けないと。でも、ふたりとも足、出ちゃうね」
「アリガトマー」
「ダイジョウブ」
陽葵には紗智さんが、遥香には那和さんが添い寝してくれた。
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