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番外編 あれ?珍しく焼きもちを妬いてない

「光希はたいしたもんだ。な、未知」 「うん。遼成さんと龍成さんといつも仲が良くて、ラブラブで、羨ましい」 「図体はデカイがふたりとも甘えん坊で構ってちゃんだからな。光希は文句ひとつ言わずよく面倒をみてると思って、感心する」 「光希に捨てられたらマジで生きていけない」龍成さんがタオルに顔を埋め、嬉しそうにスリスリしていた。 「ねぇ、遥琉さん」 「あれか?あれは、光希が使っていたタオルだ。昨夜、一人寝は寂しいって急に言い出して、光希の着替えを段ボールから引っ張り出してきて、それにくるまって幸せそうにしていたんだ。それを見た信孝は唖然としていた。玲士から聞いた話しだが、龍成は光希が着たものを一通り匂いを嗅いでから洗濯機に投入するそうだ。龍成と遼成以外の男の匂いが服に染み付いていないかいちいち確認するらしい。まさか、龍成が光希の匂いフェチだったとは。まぁな、いろんな夫婦がいるからな。何で俺が照れているんだ。参ったな」 「そういう遥琉だって未知さんが入院してい間、未知さんが着ていたパジャマを抱き締めて退院してくるまでスリスリしながら寝てましたよね?」 「た、橘!」 「あれ違いました?」 橘さんの鋭いツッコミに彼は反論すら出来なかった。

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