1810 / 4011

番外編 橘さんとチカちゃん

陽葵は目をまんまるくしてじっーとチカちゃんの顔を見つめていた。 「あら~~たいくんにここちゃん、あんよ上手になったわね。かぁいい~~!お姉ちゃんっておいで」 「誰がお姉ちゃんだ。年を考えろ。年を」 「レディに向かって失礼よ」 「は?誰がレディだ」 「パンツ見えちゃうけど、見ないでね」 「誰が見るか」 「だってさぁ、ハルくん、エッチなんだもの」 「チカ、あとでツラ貸せや」 「やだ、もぅ、そんな怖い顔しないで」 彼とチカちゃんはまるで夫婦漫才をしているみたいだった。 「あれれ?未知じゃなくて、橘が焼きもち妬いてる?どうして?」 「どうして?ってそれを聞きたいのは私です。なぜ焼きもちを妬かないといけないんですか?」 「じゃあ、そんな怖い顔しないでよ」 「もともとこういう顔です」 「柚原に可愛くないぞって言われても知らないわよ」 「余計なお世話です」 橘さんに睨まれながらも、太惺と心望を交互に抱っこしてくれた。

ともだちにシェアしよう!