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番外編 橘さんとチカちゃん
陽葵は目をまんまるくしてじっーとチカちゃんの顔を見つめていた。
「あら~~たいくんにここちゃん、あんよ上手になったわね。かぁいい~~!お姉ちゃんっておいで」
「誰がお姉ちゃんだ。年を考えろ。年を」
「レディに向かって失礼よ」
「は?誰がレディだ」
「パンツ見えちゃうけど、見ないでね」
「誰が見るか」
「だってさぁ、ハルくん、エッチなんだもの」
「チカ、あとでツラ貸せや」
「やだ、もぅ、そんな怖い顔しないで」
彼とチカちゃんはまるで夫婦漫才をしているみたいだった。
「あれれ?未知じゃなくて、橘が焼きもち妬いてる?どうして?」
「どうして?ってそれを聞きたいのは私です。なぜ焼きもちを妬かないといけないんですか?」
「じゃあ、そんな怖い顔しないでよ」
「もともとこういう顔です」
「柚原に可愛くないぞって言われても知らないわよ」
「余計なお世話です」
橘さんに睨まれながらも、太惺と心望を交互に抱っこしてくれた。
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