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番外編 あやみさんと奈梛ちゃん

陽葵の顔を覗き込んだ柚原さんがぷぷっと笑い出した。 「そんなに力まなくてもいい。可愛い顔が台無しだ。お兄ちゃんとお姉ちゃん、何してるか見てこよう。姐さん、ひまちゃんを連れていきます。飯くらいたまにはゆっくり食べたらいい」 「ありがとう柚原さん」 太惺と心望が遊んでいる居間へと連れていってくれた。 美味しい。具沢山の野菜スープを食べていたら、睦さんから連絡が入った。 ーご飯中だった?ゴメンー 「ううん、全然大丈夫」 ー彼にこの電話番号を聞いた。鳥飼さんがまゆこの娘を引き取るって聞いてそれで……ー 睦さんの心中を思うとやりきれなくなった。 ー俺さぁ、2歳だったから母さんの顔、全然覚えないんだ。こなつの写真を見て、母さんもおんなじ顔をしてるのかなって、予想することしか出来ないのが正直言って辛い……ー すすり泣く声が聞こえてきた。 「おっじゃま~~」 その時甲高い声が背後から聞こえてきてドキッとした。 仙台に帰ったはずのチカちゃんが立っていたからびっくりした。

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