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番外編 彼と地竜さん

三人仲良くお昼寝をはじめた太惺と心望と陽葵に添い寝をしているうち、いつの間にか眠ってしまっていた。目を覚まし慌てて起き上がろうとしたら、 「寒い」 「動くな」 後ろと前からほぼ同時に力強く抱き締められて。身動きが取れなくなってしまった。 彼の温かく広い胸。絶対に安心できる場所だ。 背中にぴたりとくっつく地竜さんの身体もすごく温かい。 「二時間だけだけど久し振りに熟睡できた。ありがとう未知」 「未知をこうして抱き締めていると、気持ちいいくらい熟睡出来る」 「帰ってきて良かった」 「未知、たくさんの幸せをありがとうな」 満足そうな笑みを浮かべ、嬉しそうに頬をすりすりしてきた。 「遥琉、ちゃんと未知にご飯を食べさせてるのか?また痩せたような気がする」 腰のあたりをさらりと撫でられ、 「あっ…」 変な声が出そうになり慌てて彼の服に顔を埋めた。 「未知、頼むからあんまり煽らないでくれ。きみのあまりの可愛さに今にも鼻血が出そうだ」 困ったように苦笑いされてしまった。 「遥琉ばっかいい思いしてズルいぞ。未知、俺の服でもそれしてくれないか?」 「地竜、大人げないぞ。未知が恥ずかしがってるだろう。未知はもともと食が細いんだ。寝不足や育児疲れもある。飯くらいゆっくり食べさせてやりたいんだが子育ては待ったなしだ。だから、やれることはみんなで手分けし協力するようにしている」

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