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番外編 柚原HELP!!

柚原さんはいつもと変わらない様子で子どもたちの面倒をみてくれていた。 「そりゃあ、心配だけど、優璃の仕事の邪魔をする訳にはいかないから、ぱぱたんは子どもたちと留守番をしているって言ったんだ」 「柚原ヘルプ!早く来てくれ!」 弓削さんの慌てふためいた声が隣の部屋から聞こえてきた。 太惺はここ三日下痢気味でうんちが軟らかい。 「ゆるゆるうんちにびびるようならまだまだ修行が足りないな」 「僕行きます」 「姐さんはここちゃんたちをみててください」 柚原さんがいなくなると、 「ぱぱ、たー」 「ちょっと心望」 目に涙を浮かべ柚原さんのあとを必死で追い掛けていった。 「ハルちゃんもたいくんも、ぱぱたんだいすきだからしょうがないよ。ここちゃん、けんかはだめだよ。ぱぱたんはひとりしかいないからね。たいくんとなかよくね」 「遥香、心配してくれてありがとうね」 「だって、たいくんもここちゃんもすぐもちやいて、ブスくれるんだよ。ほんと、だれににたのかな」 誰ってパパしかいないのに。言い方がだんだんと橘さんに似てきて、おかしくてふき出しそうになった。

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